参考書類の紹介

「聴覚・言語・嚥下の基礎と障害」―リハビリから福祉まで
ISBN:4892422347
４６５ｐ　２１ｃｍ（Ａ５）
ブレーン出版 (2005-11-30出版)
・宮本　健作【編著】・小薗　真知子・中村　雅己・今田　秀生【著】
[A5 判] NDC分類:496.6 販売価:\3,990(税込) (本体価:\3,800)

社会復帰

喉摘により身体障害者福祉法による身体障害者3級になります。このハンディを除けば健常者とあなんらかわりませんので、生活環境での他人をや家族に頼る事なく自立精神でもって明るきイキイキとした毎日を送れるように心がけましょう。

その他

　　　　　①運動は適度に、激しい呼吸が出来ない場合が多いので注意が必要です。
　　　　　②下腹に力を入れて息を止めて踏ん張りが利きにくいから無理をしない事。

風邪に注意　

　健常と違って気管孔呼吸の為病原菌が肺に入りやすいの即肺炎を起こし易いので風邪と感じたら早い目にかかりつけの内科や手術した病院の先生に診てまらいましょう、喉摘者の最大の敵は風邪かもしれません。

入浴・洗髪について

　　　　　①入浴は胸まで浸かり気管孔に水が入らないように注意します。
　　　　　②かけ湯・シャワーの時はしぶきや水滴が気管孔に入らないように注意します。
　　　　　③なるべくエプロンを着けたまま入浴した方が水を防げるでしょう。
　　　　　④万一気管孔に水滴が飛び込んだら激しく咳き込みます。出来るだけ入らない様に。

咳・痰について

　　　　　気管孔から外気が直接入る為温室度からごみ・ほこりに注意は元より、乾燥すると痰が粘りを増して取り出しが困難になる傾　　　　　向があります。

　　　　　①ネプライザーは1%の食塩水で加湿吸入する。
　　　　　②気管孔周囲の痰を除去する時は、綿棒を湿らせて手鏡を見ながらふき取る。
　　　　　③気管孔保護の為に必ず清潔なエプロンを着用しましょう。

外出時は

　　　　　必帯　身体障害者手帳　ティッシュペーパー(痰を取る時)ハンカ・チガーゼ　エプロン　手鏡　筆記用具

　　　　　①戸外の空気は人ごみや車の排気ガスや塵埃など気管呼吸に障害がある事を常に考えておきましょう。
　　　　　②外出時あせりや慌てて息ぎれのするほどの行動は無理な呼吸となるので慎みましょう。
　　　　　③外出前には痰の手入れをしてから出ましょう。
　　　　　④痰が出て困った時は近くのトイレに行き気管孔の手入れをしましょう。
　　　　　⑤有毒ガスや異様臭にも健常者よりも気づくのが遅いので注意が必要です。
　　　　　⑥乗り物や人ごみに出来るだけ避けて、急に痰が出た時は遠慮せずに速やかに痰の処理をしましょう。
　　　　　⑦オシャレもわすれずに！！気管孔のエプロンが目立たないように小物　スカーフ・マフラー・トックリセーター・アスコットタイ　　　　　　　　等で、

食事は

　　　　　①食事の前には痰を取りましょう。
　　　　　②食事は時間をかけてゆっくりとたべましょう。
　　　　　③術後しばらくは食物が喉を通りにくい事があるので固いものには気をつけましょう。
　　　　　④喉頭形成の方は嚥下の時にバイパスに流動物が入りやすいので注意しましょう。
　　　　　⑤酒は飲みすぎに注意し、煙草は厳禁
　　　　　⑥嗅覚が落ちているので食物の風味が劣っています。
　　　　　⑦わさび・辛子の刺激物は鼻に抜ける事なくまともに効いてくるので控えましょう
　　　　　⑧熱い食べ物はフー・フーして冷ます事が出来ない。
　　　　　⑨麺類や汁物の時すすり込む事が出来ないし汁が口外にこぼれ易いので注意。